2022年12月26日 みさとぴシイノキによる写真撮影の話 Vol.4 実践(構図)編2

シイノキライター:シイノキ

こんにちは。
副編集長のシイノキ(@info_misatopic)です。

シイノキの写真記事、第4回目です。
閲覧数が著しく低い不人気シリーズですが、始めたからには続けます。
シイノキに「写真教えてよ!」って言った記憶があるあなた、もっと大きな声で「うわー素敵な記事!」って言ってくれていいんですよ。
まぁ読んでくれた100人のうち4人くらいの手助けになれてたらいいです。
物教えるの下手なんだよなー。

というわけで、1回目の記事が挨拶、2回目が機材の話、3回目が構図の話ときて今回が4回目。
前回は写真を平面と捉えた構図の話だったんですが、今回はちょっと3次元的な構図の話。
アイレベルの話です。

写真の世界観はカメラの位置で決まるっていう話

アイレベルって書きましたが、今回は撮影をする際のカメラ位置(高さ)の話。
カメラの位置ってすごく大事だと思っていて、撮影する高さによって世界観が大きく変わるんです。
写真好きの方には
「アイレベルとアングルを混同するな!」
って怒られそうですが、この記事は超初心者向けなので混同します。
めんどくさいし。

わかりやすく図にすると、こんな感じ。
例えば子どもの写真を撮る時。
立ったままカメラやスマホを構えて撮影したのがアイレベル高の状態。
しゃがんで構えた状態がアイレベル低の状態。

ちょっとフィギュアで試してみました。
高い状態で撮影すると被写体の背景は、ほぼ地面になっちゃいます。
どこで、なにをしている状態なのかが写りません。

が、アイレベルを低くしてやると背景が写ります。(この写真が良いか悪いかは別として)
こうすることで、場所や状況も記録することが出来るし、カメラやレンズによってはボケも出るので立体感が出ます。

例えばこれなら、春、桜が咲いている公園で撮った写真。
たくさんの人やキッチンカーが来ていて賑わっているなーってのがわかります。

どこまでも続いているかのような花畑で撮ったんだなーとか。
状況説明が出来ます。

長女がようやく歩き慣れてきた頃に訪れた公園。
これから向かう先を写したことで、あそこへ行くぞ!みたいな物語が写せているかなと。

子どものみならず、ペットなんかもそうですね。
目線をペットに合わせることでインパクトも出せます。
普段、この目線で世界を眺めることがないので、新鮮に見えるんですよね。

低いのがいいのかっつうと、そういうわけでもない

ただし、アイレベルが低ければそれでいいのかっつうとそういうわけでもないです。

例えばコレとか。
コレは次女が初めて自分ひとりで行列に並んで滑り台を滑ってきたあとの一枚。
諸事情でボカしてありますが、パパを見上げて誇らしげな笑顔を向けてくれています。
これはパパの目線の高さで写した方が臨場感が出るなと思い、高いアイレベルで写してあります。

河原で遊んでいる時、お気に入りの小石を見つけたのを知らせてくれた時の一枚。
これもあえてパパ目線で撮影しました。
この2枚は子どもたちの写真を撮ったものではあるものの、笑顔を向けられたシイノキの気持ちも写したつもりです。

カメラ位置を工夫することで撮影した時の気持ちも写せるのが写真。
例えば、大好きな彼女や彼氏の寝顔を枕の高さで撮影したり。
子どもと手を繋いで歩いている時に繋いでいる手も画角に入れて上から撮影したりとかもいいですね。

見上げるような角度で下から撮影したりも

お出かけした際に、ちょっとカメラの角度を変えてみたりするのも良いです。

これは家族でスカイツリーにでかけた時、カメラを下から見上げるような形で構えてみました。
でもまぁ、実物よりも低く見えてしまってる時点であまり良い写真じゃないんですけど。
長女の躍動感が楽しさを補完してくれているので良しとします。

写真がいまいちパッとしない時は角度や高さを変えてみよう

というわけで。
なんだか写真がパッとしないなって時はカメラの角度や高さを変えてみましょう。
無作為に変えて試してみるのも良いんですが、
・撮影者の目線(主観)を加えてみる
・被写体の目線になってみる
・第三者の目線にしてみる

等々、写真を誰かの目線にしてみるのを意識すると面白いです。

僕らは商業写真家やアーティストじゃないんで、完璧で美しい写真を撮る必要はないんですよ。
良い写真=記憶を記録したもの
だと思うので、ここが一番大切なとこだと思います。

カメラかじってる芸人の小籔さんが
「そんなヤツが撮ってるのなんて、空、猫、イヌ、オシャレなカフェのカプチーノ上から、絶対これです。あとちっちゃいサボテン。」
なんて痛烈に批判したことがあって、俺も大爆笑したんですけど。
俺もたまーに意味もなくそれっぽく撮ります。
が、そういう時に撮ったそれっぽい色合いのそれっぽい写真とは比べ物にならないくらい思い入れがあるというか。
今回サンプルで掲載した写真、どれもこれも懐かしさと愛しさで胸がいっぱいです。やべぇ。

前回書いた基本構図と、今回書いたアイレベル(角度や高さ)。
なにをどう入れて、どういう角度や高さで撮れば、自分の気持ち、彼の気持ち、彼女の気持ちがおさめられるか。
最初からできたら天才なんですけど、何十枚何百枚撮った中に、
「あー!これ!写ってる!!」
っていうのを発見した時、写真撮るのがすげぇ楽しくなると思います。

次は……そうだな。
ちょっと具体例の記事にしてみましょうか。
お店で食べ物を撮る時に気をつけてること、考えてること みたいな。
そうしよう。

追記:人物配置に時間軸を

構図(人物配置)でちょっと追記を。
以前、とある会社でとある占いサービスのデザインを担当していました。
チームで選定した占い師さんの事務所から写真と占法がバーっと送られてきて、その人の特徴とか世界観を理解したうえで視覚的に作り上げていくっていう謎の業務内容でして。
その時、大量の写真の中からメインとなる写真を選ぶ基準として、パターンを3つほど設けていました。

・右向き (割とキツめのアドバイス系)
・中央で正面 (一刀両断地獄に堕ちるわよ系)
・左向き (悩みをじっくり聞いて語ってくれる系)

デザインのセオリーで人の視線は左上から流れるっていうのがあって。
それを人物写真に落とし込んだ感じで、占い師の方の個性を演出する補助として考えていました。。

・右向き (先を見る・送り手・未来に向けたポジティブな写真)
・中央で正面 (ドッシリ安定感と信頼性のある雰囲気)
・左向き (振り返る・受け手の写真)
みたいな転用もできそうだなと思ってます。
万能な考え方ではないですが、なにかの参考になれば幸いです。

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