2022年12月19日 みさとぴシイノキによる写真撮影の話 Vol.3 実践(構図)編

シイノキライター:シイノキ

こんにちは。
副編集長のシイノキ(@info_misatopic)です。

シイノキの写真話、第3回目です。
1回目はこんなのやるよ、2回目は退屈な機材話。3回目はそろそろ実際に試せる実技編を書かないとなということで、今回はスマホでも一眼でも使える写真の撮り方の話をしようと思います。
といっても、何度も言うようにシイノキはプロではないです。
話半分くらいに聞いてってくださいね。

で、前回、良い写真を撮るために大事なのは『構図と光』って話をしました。
てなわけで、今回のメインテーマは『構図』です。

『良い写真』と『構図』の話

早速ごめんなさいなんですけど、実技編と言いつつまずは考え方の話をしましょう。
まず『良い写真』ってなんぞ?っていうところ。

これも突き詰めていくと話が終わらない。
なので、シンプルに最低限

・ブレていない
・ピントがあっている
・明るすぎない、暗すぎない

・考えて撮られている(整理されている)

ってところが『良い写真』の入り口かなってことにしましょう。
前半3つはカメラの設定や知識。
今回の話は4つめの『考えて撮られている』ってところの話になるのかなと思います。

多くの場合
「そんなん言ったって、まず何を考えたらいいのかわからんのよ。クソが。」
ってとこだと思うので、写真を撮る時になにを考えるべきかを書いていきます。

考えるべきこと1 『構図』

第一回目の記事で、
『基本的な構図を3つ4つ頭に入れておくこと』
ってな話をしました。

なにかを撮る際、なにを撮ったのかを伝えるために使うのが構図です。
「わたしはこれを記録するため、伝えるためにシャッターを押しました。良いでしょ?」
っていう意思ですね。
構図=意思です。
なにに心と指を動かされたのか。

悪い例から見ていきましょう。
これは2006年に当時の彼女、妻みさ子の家でシイノキが撮った写真です。

・暗い
・ゴミ袋(45リットル)
・積まれた少女漫画(マーガレットかな?)
・写真上部に写り込んだ妻みさ子の足(地味な色のパンツはいてんな!)
・その足の間にチラッと見えてる飼い猫(ちょっと毛並み良いな)
・切ったパンではなく、切れてるパン
・部屋の床、畳なんだなー
・お、この机、天板下に収納スペースあるタイプじゃん
・コップの中は空っぽ

はい。
飯を撮ったんだと思うんです。おそらく、珍しく作ってくれたもんだから撮ったんだとも思います。
撮ったのが俺なのでわかるんですが、見た人にはなにひとつ伝わりません。
飯以外に写ってる要素が多すぎるせいでひどいことになってます。
言い訳させてもらうと、良い写真を撮ろうとはしてなかったんですけど、それにしたってひどい。
見せたいもの以外の要素が多すぎて気が散る。

さすがにこれはないわーと反省したのか、次に撮ったっぽいのがコレ。
ブレッブレだし、他のお皿もちょっとづつ写ってるし、ひどいもんです。
構図云々の前の話だったりしますけどね。これはもう。
なにも考えてなかったから、こうなりました。

写真を撮る際に大事なのが構図。
構図にはいくつかお決まりのテンプレートがあります。
このテンプレートに写したいもの(被写体)をおさめていくと、割と簡単に整理された綺麗な写真になります。

いくつか見ていきましょう。

分割構図

まず分割構図っていうのがあります。
写真を分割して、線の交わるポイントに被写体や線を置いていくと美しい配置になります。
最も使いやすいの3分割構図ですかね。最近のスマホやカメラにはこの3分割の構図をモニターに表示してくれる機能が搭載されているので、ONにしておいてください。
これ意識するだけでグッと良くなります。

良いか悪いかは別として実例を見ていきましょう。
これは妻みさ子と長女を水元公園で撮った写真。
使用したのは2分割構図。母子を縦の中心、見えない地平線を真ん中に配置して、森に向かって歩いてる感じを意識しました。
地面の緑と、木々の肌の秋色を上下で分かれさせたり。

これは鷹野のハルサン珈琲&青柳庵さんのお蕎麦ですね。
使用したのは3分割構図で、上2/3をお蕎麦、下1/3に蕎麦の実。上から1、右から1本目の交わるポイントにピントが合うように撮りました。

入学祝いに、におどり公園の桜並木で撮った写真。
これも3分割構図ですね。上2/3を桜、下1/3を新緑の芝生。
左の線上に娘を立たせてみました。

これは伊豆スカイラインで撮った長女の写真。
ギリ4分割構図かな。
高いところで撮ったことを明示したかったので、上4/3を空と遠景、長女は右端の線スポットに。
悔やまれるのは天気。遠景写ってないやんけ。

と、こんな感じで分割した線と点に、景色の線や被写体を置くポイントを意識すると写真がまとまります。
この分割構図はマジで王道なので絶対意識してください。ノープランで撮った写真よりも2ステージ上の写真が撮れます。
・人物や動物を撮る時は視線の先を広くとってやる
・モノを撮る時はメイン被写体に関連するものを置いてやる(蕎麦の実や香味等)
・景色を撮る時は色や光も被写体になることを意識する

上記を意識すると、更に良くなります。

あと、注意してほしいのが水平
写真を撮る際、シャッターを押す右に傾きやすいです。
わざと傾けた写真と、傾いてしまった写真では、かーなり大きな差が出ます。
上にも書きましたが、いまのスマホやカメラには水平線やグリッド線を表示する機能があるので、まずONにしましょう

対角線構図

対角線構図は画面に斜めの線を意識した構図。
迫力とか動きとかを出したい時に使ったりしますね。
俺、実は苦手なんですけど。

苦手なので良い写真がなかったんですが、植物の枝とかにも使いやすいですね。

あとはこういう人工物との相性もいいです。

線ばかりにとらわれず、例えば背の違う人物を高い順or低い順に並べて、点と点を繋ぐと対角線になる!
みたいな使い方をしても面白いと思います。

放射構図

放射線構図はとても使いやすいです。
町並みや景色等、使える場面が多いので是非覚えておいてほしいですね。

お決まりの使い方は遠近感の演出ですね。
ドーン!っていう迫力のある写真が撮れます。線が放射状ということで、収束点に視線が誘導されるのを利用した写真にしても面白くなると思います。
線の中央に印象的な人物とか、子どもとか。

日の丸構図

日の丸構図は玄人に馬鹿にされやすいやつなんですけど。
「なに撮っても日の丸構図じゃんwww」
みたいな。
でも、ちゃんと考えて撮った日の丸構図ってすんげぇ存在感が出て素敵な写真になると思います。

花とかにはとても使いやすいですね。

額縁構図

額縁構図なんてのもあります。
自然物や人工物を額として使って、被写体に視線誘導したり強調したり。

これなんかは左の木の幹を額縁として使ってみたやつです。
奥の紅葉と、それを撮るカメラマンさんが被写体ですね。

これも木の幹と影を額縁として使って夕日のあたっている明るいエリアを被写体として撮ってみました。

勘の良い方はお気づきだろうか

他にもすんげー種類あるんです。アルファベット構図とか、サンドイッチ構図とか三角構図とかとか……。

勘の良い方は気づいた点がいくつかあるんじゃないでしょうか。
ちょっと良いなって人が思うものって、規則性・秩序があるんです。

あと、使える構図はひとつとは限らないです。
いくつかの構図を同時に使うと、更に良くなったりします。
放射線構図+分割構図
額縁構図+分割構図
だったり。

例えば、放射線構図の例として挙げたこれ、実は放射線構図+4分割構図の併用です。
並木と道で放射線構図を描きつつ、紅葉部分、地面のライン、紅葉の範囲内をわけてます。

なんで写真の中に秩序を設定すると良い写真になるのかなんですけど。
わかんねぇっす。
雪の結晶、草花の生え方、自然に存在するものって、そもそも秩序と規則性に基づいているじゃないですか。
たぶん、人間の本能なんじゃないですかね。
作品を作るなら、この秩序をベースにカオスや表現をぶっこんだりすると良いのかも。

構図の大切さは伝わったのかどうか

というわけで、第三回のシイノキ写真話は『構図』でした。
俺もちゃんと学んだわけではないので、どうやって伝えたらいいのかわからない状態で書いているんですが……伝わったでしょうか。

次回は構図パート2かな。
写真の世界観を演出するのに大事なやつが書ければ幸い。

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