シイノキの写真話、第二回。
今回は機材の話ってことで、なにを書こうかとても悩みました。機材話って、カメラ好きにはたまらん話でもあったりするんです。
でも、
『もうちょっ良い写真撮れるようになりたいなー』
って方にとっての「カメラ好きの機材話」なんてクソみたいな話になりますよね。99%。
おいおい、あのシイノキって奴の語る写真の話はクソみたいな話だな!
って思われるのは辛いので、可能な限りクソみたいな話は控えたいと思います。
で、なんの話をしようと考えたんですが。
第一回目で、「写真を撮るのに機材なんてなんでもいい」って言ってしまったので、まずその説明をしようかなと思います。
写真を撮るのに機材がなんでもいい理由
たぶん、この記事読んでくれてる人の多くが
「よくわからんけど、もうちょい写真上手になりたい」
くらいの温度感なんだと思うんです。
世の中になんでこんなに沢山のカメラやレンズが溢れているのかっていうと、
「○○で○○な写真を撮りたい」って要求に応えるためなんですね。
写真がうまくなりたい
にも、上のサンプル図みたいな段階があると思うんです。今回、こういう記事を書き始めたのって第一段階の方向けで。
この段階で高級なミラーレス一眼と薦められるがままのレンズなんかを買って、さぁ撮るぞ!!ってなると
「あれ…全然わっかんねぇんだけど…なにすればいい?なに撮れば楽しい?」
ってなっちゃうので不幸です。
なので、まずは機材はなんでもいいです。
目標とか機材のことはあとで考えよ。
写真撮るのが楽しくなってくると、なにをどう撮りたいかがわかってきます。
闇雲に『あのカメラ(レンズ)を買えばああいう写真が撮れるのか!』と機材ばかり揃えるのはお金と時間の無駄遣いです。
沼で溺れる羽目になります。シイノキのように。
いま使ってるカメラについて知ってみましょう
みなさんのお持ちのカメラの中に必ず入ってるものの話をまずはさせてください。
スマホ、コンパクトデジカメ、アクションカメラ、一眼、すべてのものに入っていて、そのカメラの画質をつかさどっているものがあります。
それをイメージセンサーっていいます。
あ、まだ帰らないでください。
俺も横文字と理屈の話は大嫌いなんです。できる限りわかりやく書きます。
クソとか言わないで。
まずは自分の持ってるカメラがどんなカメラなのかを知ろう!
っていう回だと思ってください。
すべてのカメラにあるイメージセンサー
最悪、「イメージセンサー」なんて名前も覚えなくていいです。
長方形の黒い板(上の写真の○の中にあるやつ)です。カメラには必ず入ってます。たぶん。
こいつがなにをしているのかっていうと、レンズから入ってきた光をデータに変換してます。
昔のカメラで言うフィルムの役割ですね。
で、上にも書いた通りコレがカメラの画質をつかさどっています。でかけりゃでかい程、画質が良いと思っていいです。
例外もありそうだけど省く。
大きさ比較のイメージ(実寸じゃないからね)はこんな感じ。
デカくて高いカメラにはデカいセンサー、手軽で小さなカメラほど小さなセンサーが入ってます。
簡単に例えるとカバンだと思ってください。
デカいカバンには沢山物が入る=撮影できるデータ量が大きい
小さいカバンはモノが入らないけど街歩きしやすい=撮影できるデータは少ないけどコンパクト
データ量が多い=画質が良い
データ量が少ない=画質は良くはない
大きなセンサー(一眼)のメリットとデメリット
大きなセンサーが入ったカメラの代表で言うと、一眼ですかね。APS-C、もしくはフルサイズのセンサーが積まれています。
さっき、カバンに例えたんですが。
センサーがでかいと画質面で様々なメリットがあります。
・暗いとこでも綺麗に撮影できる
・背景のボケを大きくできる
・明→暗/色→色のグラデーション(階調)が綺麗
・(一般的に)細かい設定ができるのでどんなシーンにも対応しやすい
ひとつの例なんですが、上の2枚はフルサイズのミラーレス一眼で撮ったものとiPhoneで撮影した夜景写真。
なんの意識もせずに見ると、そんなに差がなく見えなくもないんですが。
細かいとこ見るとこれだけ差があります。
フルサイズは壁のタイルの継ぎ目や色まで写ってますけど、iPhoneは全体的にグシャッ!ノペッ!としてる。
先日の皆既月食(2022年11月)なんかもこれだけ違います。
画質だけで言うとフルサイズセンサーを積んでるカメラは最強です。
が、デメリットもあります。
・デカい
・重い
・高い
・ガチじゃんwて思われる
これに尽きます。言及をする必要すらない。
あ、一点。写真についての知識もスキルも一切ない妻みさ子から
「背景がボケるかボケないかを気にしたことがない」
なんて指摘をされたのだけど、みなさんどうなんでしょう。気にしたことないですか。
ピントをあわせた部分意外をボケさせることができるのって、表現の手法としてはすごく大きくて。
俺はコイツを写したぜ!みたいな。
センサーが大きいと、比例してこのボケの量が多くなるので良い感じに撮れます。
小さなセンサー(スマホ)のメリット
小さなセンサーの代表でみんなが持っているとなると、やはりスマホのカメラですかね。
コンパクトデジカメもありますが、いまはあんまり持ってる人もいないので今回は省きましょう。
フルサイズセンサーと比べると画質に大きな差のある小さなセンサーのスマホカメラですが、メリットも沢山あります。
・荷物にならない
・暗いとこには弱いけど昼間使う分には全然アリ
・ボケを補ってくれる機能がある
・5G、4G、WiFiを使ってすぐにシェアできる
・豊富なアプリで補正や加工も直感的にあっという間
これは先日キャンプで撮ったiPhoneの写真。
一眼も持っていったんですが、個人的に、明るい時間帯・広い景色を撮る時はもうiPhoneだけで良いんじゃないかと思ってます。超広角モードバンザイ。
「スマホだとボケないじゃん」
って時代は終わりました。
スマホが一眼に対して持っている大きなアドバンテージはソフトウェア。
なんも考えずにシャッター押すだけで、ボケも色味も優れたAIが補正してくれます。
この機能だけは一眼には真似できない(っていうか特性上、真似はしないとも思う)。
デメリットは
・暗所に弱い
・色が嘘くさくなることがある
・望遠に弱い
・細かい要求には応えられない
手持ちの機材を知ることで対応もできる
というわけで、お持ちのカメラに入ってるセンサーサイズとメリット・デメリットが把握できたでしょうか。
・センサーが小さいスマホは画質面で不利だけどアプリや機能でカバーできる。
・センサーがでかい一眼は持ち運び面ではアレだけど、画質面では最強だしレンズで変身もできる。
どんなカメラも一長一短です。
が、適した場所で適した撮影をすることさえ気をつければ細かい画質はさして問題ないです。
パット見良けりゃいいじゃねぇか!拡大すると荒れてる?あんた視力マサイ族かよ!
みたいな。
パッと見きれいな写真を楽しく撮るのが、まずは一番。
その、パッと見良い写真を撮るためになにが大事なのかっていうと、構図と光。
次回、まずは構図について書こうと思います。たぶん、写真教えてくれって言ってくれる人はセンサーの話よりもこっちが聞きたかったはず。
俺も日々勉強中なので腰引けながら書きます。
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