こんにちは。
副編集長のシイノキ(@info_misatopic)です。
二年間に渡る長女の受験期間がいよいよ終わりました。
合否については良しにしろ悪しにしろ、まだ受験が終わっていない子たちのメンタルに関わるってことなので非公開にしておきます。
なんにしろ、シイノキは最終偏差値が36とか38だったので。あまり受験に関しては口を出しませんでしたし。
ギリギリ哺乳類程度の知能ですからね…!
というわけで、今日はちょっとポエミーな記事を書いてみることにします。
中学生で楽器を手にしたオジサンが語る『音楽のあった生活』
初めて音楽に触れたのは小学校低学年。
叔母が買ってくれた、光GENJIのレコードだったと思います。
その後、チンピラドラマ『とんぼ』で長渕剛にハマり、シングルCDを初めて買いました。
当時、就寝時間が21時だったんですが、親に隠れて襖の隙間から覗き見た最終回が衝撃的でしたね。
あまりに好きすぎて、ドラマの音声をラジカセで録音して寝る前に聞いていたいたほど。
その後も長渕さんにはしらばくハマり。
「舌を噛み切った からみ合う口唇の中二人はよじれ合い〜」
とか口ずさんでたな。
俺が親だったらそんな小学生の先行き不安すぎてゲロ吐きそう。
ムキムキになりはじめてからは、ゆるキャラみたいな感覚で見ています。
初めて買ったアルバムはアニメドラゴンクエストのサントラCDとかでしたね。
勝生真沙子さんのLong Way Homeが好きでした。
長渕剛さんの暴力と哀愁とは相反して、穏やかで優しく壮大な曲調とコーラスがとても好きで。
マキシマムザホルモンを聴きながらショパンを聴いたりする二面性は、間違いなくこの頃に培われたものです。
シイノキ、ギターに出会う
シイノキは成長して中学生になり。
同じ剣道部に在籍していた親友から
「なぁ、ギターやろうぜ」
と声をかけられました。
「あぁ、いいよ」
と答えたものの、シイノキはCDを聴いてもどの音がギターなのかも知らず。
松戸のイトーヨーカドーに入っていた楽器店、(確か店名が)ロックインでフェルナンデスのエレキギター入門セットを買いました。
19800円くらいした記憶があり、中学生にしては大きな買い物でした。
普段は小銭拾って生活してましたからね(どこでかは教えない)。
帰ってきてビックリしたのが、ギターは弦をかき鳴らすだけでは音楽にならないこと。左手で指板を抑えないと音が出ない。
指先の痛みに耐えて指板を抑えても、右手を連動させないと駄目。
「なんだよ!O(友人)のやつ!こんな難しいなんて聞いてないぞ!!」
誘ってきた友人を恨みました。
しばらくはアレです。
「俺、ギターやってんだぜ?」
みたいなグッズと化しました。
同級生が通りそうな道を、ギターかついで自転車で走るんです。
よくある話とは言え、思い出しただけで枕殴りたい。
家族や親の友人にdisられる
でも、やっぱりうまくなりたい。
学校から帰ると何時間もギターを触りました。
当時は2DKの家で自分の部屋などなく。
親や訪ねてきた親の友人には
「おい!うるせぇな下手くそ!どっか行ってやれ!!」
と怒鳴られ、動かない指へのもどかしさと悔しさで泣いたもんです。
クッソ!あの頭ツルツル!
シイノキ、Xに出会う
ちょうどその頃、シイノキはXに出会います。
長渕剛で覚えた激情、好きだった穏やかで壮大ななクラシック。
これらがガッチャンコされたクラシカルヘヴィロックにすっかり魅せられました。
HIDEの曲には歌謡曲のポップさもあって、全部が全部どストライク。
彼らの楽曲のコピーにいそしむ毎日でした。
が、1997年にXは解散。
翌98年にはギタリストのhideが亡くなりました。
ギターはやっていたものの、プロにはなれそうにない。
先見性のあったhideが、当時普及し始めていたインターネットの世界にどっぷりだったのを見て
「いつか彼とインターネットの仕事ができたら最高じゃないか!」
と専門学校でグラフィックデザインを勉強しながらWeb技術の学習を独学で始めていたシイノキ。
その喪失感たるやひどいもので、(原因はそれだけではないけど)学校にもいかなくなり、単位を落として留年。
ギターも手にすることはなくなりました。
シイノキ、おじさんになって再びギターを手にする
hideの死はショックでした。今でも若干ひきずっています。
が、年月が経つにつれてギターを触ることも増えてきて。
で、何年か前にmorohaというユニットを知りました。
語り口調のラップにギターが一本。だいぶ癖のあるユニットでしたが、ぶっ刺さったんです。
声とギター、ふたつの要素だけで、これほどおつむを揺さぶるものなのかと。
シイノキ、40にしてアコギを買いました。
モノを語らぬシイノキ
シイノキはブログを書いてますが。
あまり、『物事を伝える』ということに価値を感じていないところがあります。
それがイベントとか出来事とか『情報』であればまだしも、『感情』になると尚更です。
楽しい、嬉しい、悲しい、 怒り
自分の中に生まれた感情を誰かに伝えたところで、その情報は相手の中の自分の価値と比例してしまうじゃないですか。
「いやぁ、俺にそんな価値なんかないだろwww」
と思っている節があるので、それを伝えるところにあまり価値を感じないんです。
伝える際に使うエネルギーと見合わないので諦める。
シイノキがどんな感情でいようと、世界にはそんなことは関係ないだろう。
(妻みさ子はシイノキのコレが最高にムカつくらしい)
ところが。
ギターを弾いていると、たまーに。
それこそ1000ピッキングに1音とか。
「あ……なんか気持ちが乗った」
ってなる瞬間が不意に起きたりするんです。
下手くそなので、頻度はすんげぇ低いんですけど。
コレです。ギターはともだち。
俺がめんどくさがって口にしないこと、ギターが代わりに音にしてくれた!って瞬間があるんです。
「え…あぁ…そう?ちょっとよくわかんないっすけど。」
って思った人、うっせ!別にそれはそれでいいよ!別に!
まぁ、音になったところで誰にも伝わらなければゴミなんですけど。
それでも、なんか救われた気になるんです。
アウトプットされたことで。
音楽に触れられる「音あそび小屋」という場
俺はこれは化学反応だと思っています。
シイノキ × ギター = ◯◯◯
っていう。
これは、楽器がマイクでもピアノでもドラムでも起こると思います。
そんで、一度でも化学反応が起これば、もう元の形には戻れません。
シイノキにギターがなければ、鬱積した感情が溜まりに溜まって爆弾作ってたかもしれません。
三郷に、音楽に触れられる場を作る活動をしている夫婦ユニットがおられまして。
シイノキも活動にちょっとだけ甘噛みさせてもらってます。
音あそび小屋には
ピアノ・弦楽器・打楽器、様々な楽器が置いてあります。
流行りの曲や、みんなの知ってる曲に合わせて弾いたり叩いたりしても、誰にも怒られません。
各楽器のプロフェッショナルがいるので
「この音だけをこうやって弾いてみて」
と、ベース音に合わせてメロディを弾いてくれたりして演奏を合わせる楽しさを感じさせてくれたりします。
楽しそうに音で楽しくあそぶ子どもたちを見ると、「上手な演奏」ってなんだったっけかと思ったり。
「習い事」
っていう感覚ではなくて、楽しい気持ちを生みにいく場所っていう感覚ですね。
これ、子どもたちだけじゃなくて大人も楽しいです。
「ド」しか弾いてないのにこんな楽しいんか!!みたいな驚きと発見があります。
たくさんの人に、楽器で遊ぶ楽しさを感じてもらいたい。
人間と音楽って、遺伝子レベルで刻まれてるものだと思うんですよね。
主催の音あそびラボさんとみさとぴでは、今後コラボ企画も考えているとかいないとか。
なにより、音楽をハブとした人と人のつながりができるってのも魅力かなと思うんですよね。
2月8日(木)希望の郷交流センター
2月12日(月・祝)ピアラシティ交流センター ※10:30〜12:30/13:30~15:30
2月22日(木)希望の郷交流センター
2月23日(金・祝)ピアラシティ交流センター
【時間】※出入り自由
昼の部 14:30〜17:30
夜の部 19:00〜20:30(申し込みがあった場合のみ実施)
今月はこちらのスケジュールで実施されているそうなので、興味湧いた方は是非!
2月中は参加費無料、大人や中高生の参加希望があれば適宜時間延長してくれるとのことです。
俺もどこか遊びに行けたらいいなー。
お申し込み・お問い合わせは上のリンクからどうぞ。
妻みさ子はエレクトーン、子どもたちはピアノ
みさとぴファミリー、実は全員楽器やってるんですよ。
みさ子はエレクトーン習ってて、子どもたちはピアノ。みさ子は一応ギターも触っちゃいるのか。
まだコード何個かしかわからないけど。
覚えたいんだけど時間がなくて触れない…!
好きなやつってのは時間があろうとなかろうと触るのよ。
別に責めるわけじゃないけど、時間のせいにはすんな。
いちいちトゲのある言い回し、出た。
うわーこの曲弾いてみたい!
みたいなのに出会ってないっつうだけなんじゃない。
お前が悪いなんてことを言ってるわけじゃねぇっつの。
もっとさ、あたしがやる気になる空気をシイノキが作ってくれればいいんじゃないの?
いつもやる気削ぐようなことばっかり言ってさー。
時間のみならず俺のせいにすんのか。
なんで俺がお前の音楽的関心をお膳立てしてやらにゃならんのだ。
俺になんの得があるっつうんだ。アホかのかお前。
え。夫婦でギター弾いたり?
…………
ステージの上で喧嘩しだしたら、いよいよあれだぞ。

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みさとぴでは皆さんからの情報提供を募集しています!
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