三郷市内、全国の卒園生、卒業生のみなさん。
このたびはご卒園、ご卒業おめでとうございます。

日本にとって記念すべき年として記憶されるはずだった2020年。
年末年始の頃には考えもしなかったような未曾有のウイルスパニックが世界を襲い、いつ終わるとも知れない混乱が日常生活を蹂躙しまくっています。

もう残りわずかだった、学校や幼稚園・保育園での生活。
2月末の突然の休校措置によって、お世話になった先生方、同級生、後輩達とのお別れも満足に出来ぬまま、覚悟もケジメもつけられぬままに区切りをつけられてしまった皆さんの心中を思うと、オジサンもとても悲しい気持ちになります。

好きな子とかもいたもんね。ありがとうを言いたい人もいたもんね。
二度と会えないわけではないけれど、卒業という機会でしか言えなかったこと、出来なかったこともたくさんあったことでしょう。
悲しさだったり、怒りだったり、なんとも言えない気持ちで参ってる人もいると思います。

気持ちよく新しいスタートを迎えることが出来るのかどうか怪しい状況で不安でいっぱいだとも思います。
高校生、大学生の中には内定を取り消された人もいると思います。

でも、40年ばかし生きてきたオジサンは思うのです。
どんなことも、今はどうあれ、いつかどうにかなる。
オカルトめいた話になるんですが、身に降りかかる良い事・悪い事って言うのはプラマイゼロに収束すると思うんです。

『風が吹けば桶屋が儲かる』
なんていうことわざが日本にはあります。
風が吹く→土埃で目を悪くする人が増える→目を悪くした人は三味線で生計を立てようとするから三味線の材料となる猫の皮の需要が増える→猫が減るとねずみが増える→増えたねずみが桶をかじるから桶屋が儲かる
という、一見関係のないところに因果関係があって影響が及ぶことを比喩した言葉らしいです。
三味線って猫の皮だったのかよ！っていう驚きはいったん横に置いておきましょう。

世界の幸せの総量はある程度決まっていて、大気の流れのように人と人との間で大きな循環をしているのだと思っています。
みんなを襲った新型コロナパニックの悪い流れは、いつか必ずみんなに良い流れとして返ってきます。

幸福の循環、既に心当たりがある人もいるんじゃないでしょうか。

・突然訪れた長い春休み、気の毒に思った爺ちゃん婆ちゃんから思わぬお小遣いをもらった
・気晴らしにしていた散歩で、大好きなあの子と偶然出会って仲良くなれた
・あまりの暇さに友達と立ち上げた事業が好感触
・試しに始めてみた趣味が思ったよりも自分にマッチしてやべぇ
・将来の就活でコロナエピソード話せる
とかとか。

ふりかかる良いこと悪いことがプラマイゼロならば、あとは自分次第。
そこから一歩踏み出すだけでプラス1です。
ちょっとしたタイミングで後ろに一歩下がってしまっても、二歩進めばプラス1です。

みなさんに漏れなく明るい未来が待っているなんていう無責任な事は言いたくないですが。
間違いなく、40代・50代・60代の中年の方々よりも多くの選択肢、可能性を持っているのがみなさんです。
こういうタイミングで前を向いて、次の一歩に備えられる強さみたいなものは、選べる未来を必ず変えていきます。
「俺が若い頃は良かったよ」
なんていうオジサン達に、「俺らの、あたしらの時代の方がもっとやべぇ！踏み台をありがとう！」と言ってやりｍ。。。
……いや、違うな。そういうこと言いたいわけじゃないな。

コロナはそのうち必ず終わります。
世界中の医療従事者の皆さん、科学者の皆さんが、「新型コロナ、マジで調子乗んな！ぶっつぶしてやる！」つって頑張ってます。
みなさんは、いま出来ること、これからやれること、これから成すべきことに目を向けて、次の一歩の準備をしてほしいです。
この不遇な時間を過ごした帳尻合わせは、いつか必ずやってきます。

あー。そういう意味では、学校とかそんなの関係ナシに、僕らは全員同級生かもしれないですね。
新型コロナ卒業生。お父さんお母さん、そしてオジサン達も頑張ります。

もうすぐ桜が咲きます。
山には新緑が芽吹き、熱い夏が来ます。その時は、きっとみんな笑顔です。
良い時間を過ごしてください。良い時間を過ごしましょう。

最後に。
じゃあ、みさとぴのオッサンとオバサン、こんなこと考えてるから手伝ってよ！みたいなことがあったら、是非声かけてくださいね。
うちの奥さんのみさ子さんが三郷市内走り回るよ。シイノキは陰ながら裏方やるよ。
みなさんの新しいスタートが楽しく面白く激動することを祈って、お祝いの挨拶とさせていただきます。

卒業おめでとうございます。